24 October 2010

他校訪問:ハラバコア、ラベガ 2010/09/28-29

Visita a las escuelas del interior: Jarabacoa y La Vega
28 y 29 de septiembre, 2010
9月28・29日は、出張で他校を訪問しました。ドミニカ共和国中央部に位置するラベガ州のハラバコア校とラベガ校です(記事末尾のリンクに地図を示したので、参照ください)。

(1)ハラバコア Jarabacoa
 28日朝サントドミンゴを出発しバスで2時間弱、ハラバコアに到着しました。昼食を食べてから、日本庭園Parque japonésと日本人移住地跡を見学しました。もともとの農業移住地であるハラバコアでは、2007年のドミニカ移住50周年を記念して、日本庭園が建設され、また、ハラバコア市から移住家族の名前の街路表示が贈られました(嶽釜編2009:174-176)。


 



日本庭園は通りの真ん中に位置し、大きくはありませんが、鳥居や移住家族の名前の記された記念碑、灯篭、橋、池などが配置され、趣のある造りになっています。設計デザイナーは、日高玲子さん。移住家族の名前の街路表示は全部で6つあり、それぞれ"CALLE FAMILIA ○○"(○○家通り)と示されています。

 ハラバコアの日本語学校の授業は、この日本人移住地の外れの「ハラバコア友好会館」で行われています。今回は、火曜午後の4人の授業を見学しました。こちらの学校にも日系社会青年ボランティアが配属され授業を行っています。私の所属するサントドミンゴ校とは違って、異なるレベル、異なる年齢の学習者が一緒に学ぶので、ともに学べる協働的な活動を取り入れたり、複式で授業を行ったりと工夫していることがわかりました。


(2)ラベガ La Vega
ハラバコアの授業見学の後、ボランティアの先生と一緒にラベガへ移動しました。こちらの先生はハラバコア校とラベガ校の両方を担当しており、週に数回両校を往復しています。ラベガではホテルで一泊し、翌29日にラベガ校の授業を見学しました。ラベガはもともとの農業移住地ではありませんが、日系の家族が多く住んでおり、日本語学校が開校されています。現在公民館が建設中とのことで、それが完成するまで日系人のお宅を借りて授業を行っているとのことです。この日は9人の学習者が出席しており、低学年と高学年にクラスを分けて、日系人の助手の先生と2人で授業を行っていました。低学年クラスと高学年クラスの協働活動もあり興味深かったです。

今回の他校訪問を終えて、それぞれの学校にはそれぞれのスタイルや方針があるのだということを再認識しました。例えば、父母会との付き合い方ひとつをとっても、サントドミンゴとは異なる面があります。ラベガとハラバコアの間にも違いがあることがわかりました。他の学校を見学するのは、自分の活動を振り返ったりドミニカ共和国全体の視点で日本語学校を捉え直す大変いい機会になったと思います。


参考文献:
嶽釜徹編(2009)『ドミニカ共和国日本人農業移住者50年の道 青雲の翔』ドミニカ日本人移住50周年記念祭執行委員会記念誌編纂委員会

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