25 January 2011

ボランティア活動報告書(第2号)

2do reporte a JICA
 
 昨年6月にドミニカ共和国へ到着してから半年が過ぎました。今回は、赴任後6か月に作成する「ボランティア活動報告書(第2号)」(JICAより送られたPDFファイル)をGoogleドキュメントにアップし、リンクを掲載します。 

(訂正:3ページ目中ほどの出張先は「ダハボン、ぺデルナーレス」ではなく、「ダハボン、ビセンテノブレ」の誤りです。)

 「ボランティア活動報告書」は、毎号ごとに記述項目が指定されています。第2号報告書の指定項目は、(1)活動計画の説明、(2)活動計画策定に向けた配属先との意見交換、(3)配属先の組織体制や活動の方向性、(4)受入国の人々との交流、(5)その他特記事項(選択式で、私は「任地での広報活動」を記述しました)です。
 「ボランティア活動報告書」のその他の説明と第1号は、こちらからご参照ください。次の報告書は半年後です。ご意見、ご感想等あれば、ぜひコメントよろしくお願いします。

 写真は学校と全く関係ないですが、12月~年明けに街中で見かけたクリスマスツリーの数々です。

Googleドキュメントでは文字化けするようになったのでdropboxに変更しました。
その他の報告は「活動報告のまとめ」から。
(掲載2011JAN25、追記2013NOV08)

サントドミンゴ校食文化体験パーティー 2010/12/11

¡Vamos a cocinar comida japonesa! en la Esc. S.D.
11 de diciembre, 2010

 昨年12月11日、サントドミンゴ校では年内最後の授業日に食文化体験パーティーを行いました。このパーティーは、保護者が中心になって今年初めて企画されたサントドミンゴ校独自の行事です。朝から校庭にテントを張り、大調理実習です。メニューは盛りだくさん!おにぎり、巻きずし、おもち(あんこ&きなこ)、お雑煮、そしてカレーです。子どもたちは材料を切ったり、おにぎりを握ったり、お寿司を巻いたりと大忙し。


 そしてそれ以上に大活躍なのが保護者のみなさんです。お鍋やお盆、ガスコンロにガスボンベ、もちつき機などなどを手分けして学校に持ち込み、子どもたちに料理を実演、教えます。もち米と日本米はハラバコアで農業を営んでいる日系の方が寄付してくださいました。
 では、今回はよくばって写真をたくさん掲載します!
  • おもち:おもちの味は、あんこときなこです。あんこは小さく丸めてもちの中に入れました。好物のきなこもち、たくさんいただきました。とても美味しかったです。
  • お雑煮:お雑煮は魚のだし。正月を先取り、こちらも美味!!!
  • おにぎり:おにぎりの味つけはふりかけで2種類。三角ににぎるのはなかなか難しかったようですが、大きい子が小さい子に教えてあげている様子は頼もしかったです。サランラップを両手に広げて催促する子どもたちに、教師はせっせとしゃもじでごはんを配りました。
  • 巻きずし:巻きずしは料理のクライマックス!机を並べて、みんなで巻き巻き。中身は、にんじん、きゅうり、卵焼き、カニカマ、ツナ。カラフルで具沢山の巻きずしができあがりました。

  • カレー:カレーはみんな大好きらしく、配り始めるとすぐに列ができました。鍋いっぱいのカレーもあっという間にからっぽです。


     今回の行事は、食文化を伝えたいというおじいちゃんおばあちゃんの願いもあり実現されました。この日は、ふだんあまり話したことのない他の学年の保護者や親戚の方とも会うことができて、子どもにとっても教師にとってもおいしく楽しいパーティーでした。来年度もぜひ続くといいです

    24 January 2011

    成人クラス忘年会 2010/12/08

    Fiesta del fin de año de las clases de adultos
    8 de diciembre, 2010

    昨年12月8日、年内最後の成人クラスでパーティーをしました。ドミニカ料理と日本料理を囲んでみんなでわいわいおしゃべりです。ドミニカ料理は、ユカ(ドミニカ共和国の主食のひとつ、キャッサバ)とチチャロン(豚のから揚げ)。日本料理は、みんなで焼きそばを作りました。若手が大活躍、ソース焼きそばです。焼きそばの麺とソースは中華食材店で購入したとのこと。しょうがとにんにくたっぷりのスパイシーな焼きそばに仕上がりました。

     

    成人クラスは3クラスありますが、もちろんみんな友だち同士で、私も違うクラスのみなさんと一緒に食事ができてとても楽しめました。
    前年度は夏最後のクラスでお好み焼きを作ったようですが、その経験を生かして、9月の盆踊り大会ではクラスに出席していた保護者を中心にお好み焼きが出店されました。成人クラスと日本語学校の行事がこんな風につながっているとは嬉しいです。

    教師打ち合わせ会 2010/12/05

    Reunión de profesores  
    5 de diciembre, 2010

    昨年12月5日は、サントドミンゴ校で教師打ち合わせ会がありました。今回は年明けの運動会の準備が中心です。午前中にプログラムや競技詳細の調整をし、午後は作業。プログラム冊子を綴じたり、学校の倉庫から運び出す物品のチェックをしたり、得点板を作ったり。地方からも先生方が来て一日がかりの打ち合わせ会でした。
    写真は日光浴をしている紅白大玉です。


    23 January 2011

    他校訪問:ビセンテノブレ 2010/11/24

    visita a la escuela del interior: Vicente Noble
    24 de noviembre, 2010
    前週に引き続き、他校訪問です。11月24日、ドミニカ共和国南西部のビセンノブレへ日本語の授業見学に行きました(地図は記事末尾のリンクをご参照ください)。
    首都ドミニカ共和国を早朝出発し、午前と午後の2クラスを見学しました。午前中の授業は2時間で、日系の方の自宅で開講。学習者は10歳前後の子ども3名で、教師はぺデルナーレスを兼任している日系社会青年ボランティアです。私たちもゲストとして授業に参加させてもらいました。
    お昼ごはんは日系の方のお宅でドミニカ料理をごちそうになりました。ビセンテノブレの日系の家族は大きく3つですが、みんな親戚関係で子どもたちも仲が良い様子です。
     午後の授業は、近くの私立学校の教室を借りて行われました。午前と同じく2時間で、学習者は小学生3名と高校生3名。助手が参加して年齢別に2クラスの開講です。現地の助手は現在全国で5名ほどですが、日々の授業や研修会等を通じて向上できるよう支援する必要が私たち教師にあると思います。          
    9月、11月でラベガ、ハラバコア、ダハボン、ビセンテノブレの4つの学校を訪問しました。現状と課題は様々ですが、私も来年度(8月~)からは地方に転任の可能性があるので、色々な視点で日本語学校全体を捉える機会があるのは貴重なことだと思います。

    17 January 2011

    他校訪問:ダハボン 2010/11/19

    visita a la escuela del interior: Dajabón
    19 de noviembre, 2010

    昨年11月19日、出張でダハボン校を訪問しました。ダハボンは、ドミニカ共和国北部のハイチ国境に隣接し、1956年に始まった日本人のドミニカ移住の最初の入植地です(地図は記事末尾のリンクをご参照ください)。
    ダハボンでは、まず最初に移住地ラ・ビヒアにある移住記念碑を訪れ、共同墓地へお墓参りしました。この移住記念碑は、移住25周年を記念して日系の方々が建立したものです。右側の「建立の辞」は、表に日本語、裏にスペイン語で表記されています。以下、その記述を引用してご紹介します。


    --------------------以下、引用--------------------
    建立の辞

    日本ドミニカ共和国間の移住取極により一九五六年七月二九日ブラジル丸にて第一陣がこの地に入植す 以来第八次まで一三二五名が八か所に分散入植せるも 集団帰国転住など種々歴史的経緯を経て 残留者二七六名 この国にあってよく苦難の道を切開き 移住初期の目的今ようやく達成せんとす とき早くも二十五星霜を経る この意義深きときに当り我が苦悶の足跡を一基の碑に託さんと移住者総意の浄財奉仕を以て之を建立す
    未来を開く子孫よ 我らが老骨を礎となし誇りある日本民族の血を以て限りなき発展を図り 君らが母国ドミニカ共和国の繁栄に寄与されん事を願う
    一九八一年七月二九日


    PALABRAS CON MOTIVO DEL DESVELIZAMIENTO
    Amparado por el acuerdo gubernamental suscrito entre la Rep.Dominicana y el Japón la primera delegación de inmigrantes japoneses cruzan los dos oceanos y arriba a tierra dominicana el día 29 de julio de 1956. Se realiza desde entonces, el asentamiento de 1325 inmigrantes distribuidos en ocho localidades diferentes para contribuir al desarrollo de la agricultura dominicana. Mas sin embargo, el retorno masivo al Japón de la mayoría de ellos se produce, como un acontecer historico. Sólo 276 permanecen en el país y se enfrentan a incalculables vicisitudes para mantener su meta inicial. Cinco lustros han transcurrido, y hoy , día tan conmemorativo, queda desvelizado este monumento con el deseo y participe unanime de todos los inmigrantes japoneses y sus descendientes, como simbolo y testimonio de sus esfuerzos y luchas constantes por la vida.
       Hijos que prometen el porvenir; surgidos de esos arboles sexagenarios, y con el espíritu en alto de llevar en sus venas, sangre japonesa no escatimaos vuestros esfuerzos para el progreso y la prosperidad de vuestra patria la Rep. Dominicana.
        29 de julio de 1981
    --------------------以上、引用--------------------

     お墓参りの後、ハイチ国境を見学しました。ハイチとの国境は町の西側を流れるマサクレ川です(写真はハイチ沿岸のマサクレ川)。橋の真ん中に入国審査の扉が設置され、扉の向こうにはドミニカ共和国に入国しようとする人々で混雑していました。
    ハイチはラテンアメリカで初めてヨーロッパからの独立を成し遂げた国ですが、現在は世界の最貧国のひとつ。2010年1月のハイチ地震以降、ドミニカ共和国への出稼ぎ労働者が増加したとのことで、その入国の様子を国境見学で垣間見ることができました。

    午後は、日系の方の自宅で開講されている日本語の授業の見学です。今回は、午後1時から3時までの2時間の授業を見学しました。学習者は3年生2名、4年生1名で、教師はサンティアゴ校を兼任している日系社会青年ボランティア。異なるレベルの学習者に対して、複式ではなく単式の授業を展開し、レベルに応じてタスクの難易度を考慮している点が参考になりました。

    今回のダハボン出張では、授業見学の他に、上に書いたように移住記念碑と共同墓地、そしてハイチ国境の訪問が実現でき、とても考えさせられることが多かったです。移住者が自分の手で生活を切り開いた地を訪問することは、自分の活動の意味を捉えなおす視点を与えてくれるものだと思います。

    12 January 2011

    お知らせ:連載「カリブ海で考える@ドミニカ共和国日本語学校」

    aviso: un serie 'pensando en el Mar Caribe @ Escuela de Idioma Japonés, RD '

     今回は、お知らせです。昨年末より、出身研究室のHPにて実践報告を掲載させていただくことになりました。タイトルは「カリブ海で考える@ドミニカ共和国日本語学校」です。
      第1回は、日系社会青年ボランティア制度と、ドミニカ共和国日本語学校のはじまりについて。こちらのブログでは徒然に出来事を書いていますが、もう少し整理して伝えたいことや考えたいことを研究室のHPをお借りして報告していく予定です。どちらもさぼらず…。
    新たな報告を掲載した際は、こちらのブログでもその旨お知らせします。


    1 January 2011

    あけましておめでとうございます!

    ¡FELIZ AÑO NUEVO!


    明けましておめでとうございます。
    今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。2011年、さぼらず更新できるように努めたいと思います。

    写真の年賀状は、消しゴムはんこで作ってみました。背景に英語とスペイン語訳。色の組み合わせは日本語学校の校舎と同じで、愛校心あふれる年賀状にしてみました。
    みなさまにとって幸多き一年でありますように。